Apple謹製ウェブブラウザ"Safari"の情報サイト

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新しいSafariはどうなる?

Safari

新しいSafariについて予想する - fragmentary コメントを見る
WWDCが近いので新しいSafariの予想をしようかと。
来週まで待って確定的な情報を書いてもよかったけど、まあいいや

WWDC2013開催までもう少しですが、Webkit.orgでの動きから、新しいSafariについての予想が出ています。

レンダリングエンジンとしてはこのような新機能が追加される…のは確定的だと思いますが、Safari独自のリーダー機能や、Topsitesのような機能はどうなるのでしょうか? またSafari 5から搭載されている機能拡張に何か変化はあるのでしょうか?

余談ですが、Webkit.orgのNightly BuildsからWindows版のリンクが消えましたね…

WebKit Nightly Builds コメントを見る

今後はWindowsには関わらないということでしょうが、アップル社には正式にアナウンスして貰いたいところです。

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Safari for Windowsはディスコン?

Safari for Windows

既報ですがSafari 6.0はWindows版は提供されておりません。Appleからの公式なアナウンスはありませんが、このままディスコン(discontinued)となる可能性が高いと思われます。

Safari 6がMountain Lionの一部として登場――Lionでも利用できるが、Windowsには非対応|Webブラウザ|トピックス|Computerworld コメントを見る コメントを見る

 Appleの広報担当者、モニカ・サーカー(Monica Sarkar)氏はMacworld米国版の取材に対し、「Safari 6はMountain LionとLion用に提供されている。Safari 5のWindows版は引き続き提供されている」と語った。

現在、Windows版でダウンロードが可能なのはサポートページの英語ページのみで、他言語ではSafariのページにリンクしててダウンロードは不可となります。

Safari 5.1.7 for Windows コメントを見る コメントを見る

何故提供を取りやめたかは公式に発表がない限り憶測となりますが、以下のような理由ではないでしょうか?

  • 利用者が少ない。
  • MacでOperaを使う人より少ないのでは?
  • 開発に多くのリソースが必要となるが、見返りは少ない
    • iTunes for Windowsの場合、iOS機器の売り上げやiTunes Storeからの売り上げ等のリターンが見込まれるが、Safari for Windowsには特にない。
    • Windows版ではたびたびセキュリティの問題が俎上にあがっており、対応する十分なリソースが不足している可能性…というか、十分なWindowsマシンが社内にない可能性が
  • OS X/iOS利用者の増加
  • かつては検証用として必要とされた場面もあるが、利用者が増加したため配慮が不要となったと判断?

いずれにしても自宅のMacと職場のWindowsで同じSafariを使いたい…と言った絶滅危惧種は何らかの対策を考える必要がありそうです。

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Safari 6 変更点(新機能およびなくなった機能)のまとめ

Safari

アップルから新たに登場したSafari 6の新機能および変更点についてまとめてみました。

アップル - Safari - Safariで使える様々な機能。 コメントを見る コメントを見る

Appleは新機能ばかり喧伝しますが、ひっそりと姿を消した機能も。

主な新機能は以下のとおり

  • 統合されたスマート検索フィールド
  • アドレスバーと検索バーが統合され、ひとつの入力欄で文字を入力すると、Safariがあなたのブックマークや閲覧履歴にもとづくトップヒット(一致する可能性が最も高いアドレス)や、Google、Yahoo!、Bing、Baiduでよく使われている検索キーワードを表示します。 端的に云うとGoogle ChromeのオムニバーやIE9のワンボックスと同様です。
  • アドレスバーのhttp省略
  • アドレスバーからhttpの表示が省略されるように。またSSLを使ったサイトのHTTPSサイトのバッジも新しくなりました。

    アドレスバー

  • タブが横長に
  • タブが横に伸び、長いサイト名でも切れずに表示されるように。
  • タブビュー(Mountain Lion)
  • 開いているタブを一覧する機能。Safari 5の履歴を見る機能がタブにも適用された感じになります。

    タブビュー

  • iCloudタブ(Mountain Lion)
  • 開いていたウェブサイトを、iPad、iPhone、iPod touch上のSafariでもそのまま見ることができるようする機能。ただし、iOS端末はiOS 6以降の対応。

    iCloudタブ

  • 共有機能(Mountain Lion)
  • iOS機器同様、MacのSafariから1クリックでtwitterやFacebookに送る機能が搭載。ただし、Facebookは秋以降の対応。

    共有ボタン

    tweet

  • Do Not Track
  • 対応したウェブに対して『追跡拒否』を表明する機能。
  • オフラインリーディングリスト
  • リーディングリストがコンテンツを保存するようになり、オフラインでもそのまま読めるように。
  • 通知パネル(Mountain Lion)
  • OS X Mountain Lionの新機能である通知パネルに対応。
  • HTML5のウェブ通知
  • 最新ニュースや新しいメッセージなど様々なアラートを、ウェブサイト上でユーザーに通知することができます。。Safari環境設定から管理可能に。

    設定パネル通知

  • 「パスワード」パネル
  • 自動入力機能を使ったパスワードを保管・管理できるパスワードパネルが環境設定に追加されました。

    パスワード設定パネル

  • HTML+CSS
  • HTMLおよびCSSの表示は以下の追加機能が
    • テキストトラック
    • HTML5のメディアの同期
    • Web Audio API
    • CSSフィルタ
  • 開発メニュー
  • 開発メニューも以下の点が強化されています
    • ストレージナビゲータ
    • インストゥルメントナビゲータ
    • 問題ナビゲータ
    • 検索ナビゲータ
    • デバッグナビゲータ
    • ブレークポイントナビゲータ
    • ログナビゲータ
    • プライベートブラウズの検知
    • リーダーのカスタマイズ

Safari 5までにあってSafari 6には搭載されなかった機能は以下のとおり

  • RSS機能
  • 今までブックマークしていたRSSを見ようとするとエラーに…

    RSS機能消滅

  • フォント設定パネル
  • deleteキーで「戻る」

関連エントリ

2011年のSafariを振り返る

Safari

2011年もそろそろ終り…と言うことで今年(2011年)のSafariを振り返ってみました。

2011年 春

Internet Explorer 9がリリース、Firefoxの高速リリースが開始されました。

2011年 夏

OS X LionがリリースされSafari 5.1も5.1に。WebKit 2が搭載される一方、Flashを使ったサイトで日本語入力にトラブルも

また、認証局から不正な証明書を発行していた問題が発生し、各ブラウザーが一斉にアップデート行う事件も発生しました

病気療養中だったスティーブ・ジョブズ氏がCEOを退任し、後任にティム・クックCOOが昇格することが発表されました。

2011年 秋

スティーブ・ジョブズ氏が無くなったことが発表され、世界に大きな衝撃が走りました
Stay hungry, stay foolish. : Safari Realized コメントを見る コメントを見る

通年

振り返ると2011年はモダンブラウザへの移行が一段とすすみ、またAdobeのFlash技術がHTML5に取って代わられる動きが明らかになった感があります。また、Google Chromeが資金とネット広告でのシェアにものを言わせたマーケティングとともにシェアを伸ばした年でもあります。

Safariはといえば、Macのシェアが漸増するのに伴い徐々にシェアを増やしているという印象。海外、特に米国ではなかなかのシェアですが日本ではまだまだという感じです。ただ、どちらかと言えばモバイル分野でのプレゼンスが大きいといえます。

2012年もこの傾向は続くのでは…と予想しています。引き続きSafari Realizedをよろしくお願いします。

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2011年去りゆく夏を惜しんでブラウザベンチマーク(Windows篇)

Safari 5.1 for Windowsがリリースされると共に、Firefoxは高速リリースでバージョン6へ。Google ChromeもOperaも順当にバージョンアップを果たしています…と言うことで、パフォーマンスの差を調べてみました。

テスト環境はAcer Aspire Timeline X AS3820T-F52C Intel Core i5 480M(2.66Ghz),メモリ4GB のWindows 7(Home Premium 64bit)です。

SunSpiderベンチマーク

まずはWebkit.orgの謹製、ブラウザベンチの標準といって差し支えのないSunSpider ベンチマークを試してみました。

結果は以下の通り。

Safari Benchmark
テスト環境 スコア1回目(total) スコア2回目(total) スコア3回目(total)
Safari5.1 287.4 290.2 286.7
Safari5.0.5 325.8 338.6 329.7
Google Chrome 13 246.7 243.4 253.6
Google Chrome 11 246.1 248.7 244.3
Firefox 6 255.4 280.7 281.7
Firefox 4 231.4 231.5 232.9
Opera 11.50 238.8 239.0 2238.4
Opera 11.10 240.2 242.1 242.0
Internet Explorer 9 207.9 207.8 207.2
平均値をグラフにしてみました。

先回最速を記録したInternet Explorer 9を超えるものはありませんでした。
Safari 5.1はSafari 5.0.5より向上したものの現行バージョンでは最下位に。

V8ベンチマーク

続いてGoogleによるChromeの爆速証明用V8ベンチマークを試してみました。
結果は以下の通り。

Safari Benchmark V8 Benchmark(v6)
テスト環境 スコア1回目(total) スコア2回目(total) スコア3回目(total)
Safari5.1 2880 2740 2777
Safari5.0.5 2716 2753 2767
Google Chrome 13 9550 9629 9222
Google Chrome 11 8913 8831 8743
Firefox 6 4498 4504 4500
Firefox 4 4262 4431 4453
Opera 11.50 3855 3912 3866
Opera 11.10 3988 3889 3903
Internet Explorer 9 2617 2669 2665

平均値をグラフにしてみました。

他のブラウザもスコア向上は見られますが、相変わらずGoogle Chromeがダブルスコアで圧倒する形に…!
尚、SunSpiderで最速だったIE9は最下位に、Safari 5はIE9を若干上回るスコアにとどまりました。

PeaceKeeper

最後にPC用ベンチマークで有名なfuturemark製ブラウザベンチマークPeacekeeper - The Browser Benchmark from Futuremark Corporation コメントを見る コメントを見るを走らせてみました。

結果は以下の通り(画像をクリックすると拡大します)

PeaceKeeper 2011/09/09

Safari 5.1はFirefox及びIE9を上回り、Google Chrome、Operaに次いで3番手に付けました。

総評

本来ならもっと複数のベンチマークで多角的に行うべきなのでしょうか、リソース的に限界が…と言うことで比較的有名なベンチに絞って比較してみました。
Safari for Windows 5.1も数値上はかなりよくなってきた印象…ですが、マルチプロセス化の影響でしょうか、イマイチ安定していない感じがあります。
実在が疑われるWIndows環境下でSafariを利用する人のためにも、Apple社には数値以外の体験部分も含め、さらなる向上を期待したいところです。

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