Six RevisionsがWindows環境における主要ブラウザの性能指標の比較を発表しています。(via コリス)
Performance Comparison of Major Web Browsers
詳しい結果はこちらで見ることが出来ます。
Web Browser Performance
また、データをCSV形式でダウンロードすることも出来ます。
web-browser-performance-data.csv (CSV, 2.0KB)
結果を目にするとIEがダントツの一位で、その後にOpera,Firefox,Safari,Chromeが僅差で並んでいます。
因みに遅い順です。
しかし、Windows Vistaと言うマイナーな環境上のベンチマークであり、当ブログの読者にはあまり参考にならないのでは、と思い、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)で同様にベンチマークをとってみました。
対象ブラウザはApple Safari,Mozilla Firefox,Google Chrome,Operaの最新版です。ただし、Google ChromeのMac版は正式版がリリースされていないため、開発者向けのバージョンになります。拡張機能等は無効化していますが、うっかりSafariだけSIMBL+GreaseKitを作動させたままの状態でのベンチです。また、ベンチマークの結果を素敵な一枚の画像にまとめると受けがいいとは思うのですが、時間がないのでGoogleドキュメントで勘弁して下さい。
Java Script Speed
SunSpider Javascript Benchmarkを3回動作した平均です。グラフが短いほど速いです。
結果はSafari,僅差でGoogle Chrome,Firefox,Operaの順です。
Operaの遅さが気になるところです…
DOM Selection Speed
SlickSpeed Selectors Testを利用して、jQueryの動作速度を比較しました。
結果はSafari,僅差でGoogle Chrome,Opera,Firefoxの順です。
CSS Rendering Speed
CSS Rendering Benchmarkを利用して3回計測した平均の比較です。
結果は僅差でSafari,Google Chrome,Operaが並び、最後にFirefoxと言う順。
Page Load Test
StopWatchを利用して、Yahoo.co.jpの最初の読み込み時間を計測。これはネットワークの状況やサーバの状況の影響を受けることを予め記しておきます。
結果はFirefoxに僅差でGoogle Chromeが続き、Safari,Operaと言う順になります。
Browser Cache Perfomance
Page Load Testと同様にStopWatchを利用して続けて二回計測した結果の平均です。Yahoo.co.jpの最初の読み込み時間を計測。これはネットワークの状況やサーバの状況の影響を受けることを予め記しておきます。
結果はOpera,Google Chrome,Firefox,Safariの順。Safariの2回目が初回と同様の読み込み速度だったため、もしかしたらサイトに変更が生じていたのかもしれません。
総合
結果だけ見るとSafariが1位、Google Chromeが2位、FirefoxとOperaが同率3位と言う感じに。
Safariが総合一位というのはSnow Leopardと言うOSを出しているメーカーによるブラウザと言うことを考えれば意外でもなんでもありません。出たばかりの自社プラットフォーム上で動くアプリケーションでサードパーティ製品に後れを取るなんて普通はあり得ないことですよね。また、JavaScript Speedに使ったSunSpiderはそもそもWebkit陣営によるベンチマークです。
また、初期状態で早く動作していても、履歴やCookiee等のデータが肥大化したり、拡張を加えたりプラグインを追加することによってたちまち重くなったりするものです。
新バージョンを発表する度あやしげなベンチマークを取りだして世界最速を高らかに謳うブラウザメーカーもありますが、こういったベンチマークの結果はあくまで参考にとどめるのが良いんではないでしょうか。
作業環境
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