FirefoxやOperaには標準で拡張機能が付いており、先日バージョン2が正式リリースされたGoogle Choromeにおいても拡張機能が目玉の一つです。おっと、IEでもサポートされていますね。
さて、Safariについてはどうでしょうか?
アップルのサイトを見ても拡張のかの字もありませんね。
ではSafariは予め用意された機能以外は使えないのでしょうか…?

いえいえ、そんなの事はありません。Safariでもちゃんと拡張する方法はあります。

Cocoaアプリを拡張するInput Manager

ざっくり説明するとCocoaアプリには"ポージング"と呼ばれる"機能を乗っ取る"仕組みが用意されており、これを利用することによりSafariをはじめとするCocoaアプリの機能を拡張することが出来ます。
Input ManagerとはCocoaアプリの起動時に読み込まれる文字入力機構です。しかし、文字入力に無関係でも無条件に読み込まれるため、Safari版Google Gearsをはじめ多くの拡張アプリに利用されています。
しかし、この強力な拡張機能は諸刃の剣というもので、セキュリティ上の問題がついて回ります。
実際にInput Managerを利用したマルウェア(トロイの木馬)なども出現しております。
Appleは元々Input Managerの利用を推奨していませんでしたが、MacOS X 10.5(Leopard)では制限がかかるようになりました。

そこでSIMBLですよ

SIMBL (Smart InputManager Bundle Loader) とはMike Solomon開発によるInputManagerからのソフトウェア拡張を管理するためのソフトウェアです。
SIMBL コメントを見る

SIMBL自体もInputManagerに組み込んで使うソフトウェアで現在のバージョンは0.8.2です。
InputManagerが全てのCocoaアプリに適用されるのに対し、対象となるソフトウェアを定義することが出来るので、Safariをはじめ様々なCocoaアプリの拡張に利用されています。
既に、多数のSafari拡張ソフトがSIMBLを利用しており、Safariを便利に使うのに必須のソフトウェアと言えるんじゃないでしょうか。

参考リンク